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gumi

音旅2023 レポート① 〜ガンジス奉納演奏〜

更新日:2023年6月2日





2023年2月後半



2022年度NADA YOGA(音ヨガ)指導者コースの受講生中心に、その特別講師である北インド古典声楽専門学校Shilpayan Music Hub.があるバラナシという聖地を訪れました。


 ご存知の方も少なくないと思いますが、バラナシは聖なる河ガンガー(ガンジス)が流れており、強烈なShiva神やハヌマーン神の信仰があつい街でもあります。


 そのため、インド中、世界中の人がこの地を訪れて、ここで沐浴し、祈りを捧げるという大きなエネルギーが渦巻く場所です。


 筆者のgumi自身も3年ぶりの滞在ということもあり、音楽以外のことについても非常に感動したことが多かったのですが、ここでは全てを書ききれそうにないので、NADA YOGA関係のことについて端折って書いてみたいと思います。





【 どのようなツアー? 】


現地集合、現地解散という、とんでもないツアーでした。笑


 インドのグループツアーは、ツアー会社さんを通して管理することが多いですよね。それが安全でいいと思います。笑 何せ、相手はインドですから。 18年ずっとインドに通い続けている僕が旗振り役とはいえ、現地でのアクシデントや変更ごとは多分にあり、ツアー責任者的には絶対に危険です。苦笑


 事前の説明会でもお伝えしていましたが、想いとしては、


● チケット、VISA、PCR、海外移動、ホテルブッキング、自身でのリサーチ。


● ツアー前後の自身の旅。


 これらを自身で行うことで、大きな成長と人生の中でとても貴重な経験を頂けるはず。そんな想いから、「自分で作る旅」をそれぞれがやり遂げました。(もちろんサポートプランもあるんですよ!笑 でもみんな自分でやりきった!)


 インドって色々なハプニング込みで面白く思えてしまうと、もはや最強。知らない間に、自分で作っていた固定観念を破壊され成長していたりします。


 今回、参加者さんは本当によく頑張った!バラナシで会えた時は、本当に嬉しかったし、お別れするときは、寂しくもその背中は逞しかったです。


 ほとんどの方が初インドにも関わらず、自身で全て手配し、仲間同士で情報交換や助け合いながら、出国前から帰国まで、壮大壮絶な旅になったと思います。そして、インドという国が大きな愛で、私たちを受け止めてくれ、成長させてくれたことかと思います。


 個人的にも、初のインドツアーということもあり、緊張感もありましたが、Shilpayanのデバシシ校長先生はじめ、スタッフ様方の素晴らしい共済サポートのおかげさまで全てのプログラムが良好的に行われました。改めて、先生方には感謝です。





【 グループワーク 】


 ツアー内外で、感動的瞬間ばかり!常に振り返る時間がないほど、感動しっぱなしでした。


やはり全部を書き留めるのは困難なので、ざっくりの記述にしたいと思います。


● 日の出の祈りの式典アーラティ内での奉納演奏 (個人出演・グループ枠出演)


● 先生たちのラーガWS


● ガンガー船上、日の出の時刻に、日の出のラーガBhairagiを先生たちと学び歌う


● 日印交流音楽祭


● 音楽学校での料理教室


● バラナシ内の霊性寺院の参拝と瞑想



 これらのうち、幾つかだけになりますが、書かせて頂きたいと思います。




【 日の出の祈りの式典アーラティ内での奉納演奏 (個人出演・グループ枠出演) 】


 個人枠では、花岡泉さん(バーンスリー)、林真理さん(バーンスリーと歌)、山本紗奈衣さん(歌)、gumi(バーンスリー)、そして、グループ枠で参加者全員(歌)と計5日分を私たちのためにいただく事となり、この辺りの朝は、ほぼ毎朝、何故か日本人が演奏している!?という稀な状況でした。


 この式典はHINDUの古典的な形式に則って、


AM5:30- 若い女性僧侶たちによるVEDAの詠唱。 (とても美しくガンガー沿いに響き渡ります。)


AM6:00- ガンガーへの祈りの式/火の儀式 (この辺りから空色が紫色などへ)


AM6:15- インド古典奉納演奏(日の出の刻のラーガ限定)


AM6:45- 表彰 そしてPRANAYAMA&YOGA


という一連の流れです。


 ASSI Ghatでは、これが毎朝、無料で行われています。日本ではラジオ体操にみなさんが集まる。感覚と少し似たところがあるように思いますが、やはり、祈りや音楽の奉納、儀式として参加者さんも一緒になれることは、インドならでは。たとえ、ヒンドゥーの宗教観を持っていない我々ですら、この美しい祈りの体験から学ぶものは少なくないです。


 バラナシは光の国。とも言われ、この早朝の時間が最も美しい瞬間ではないでしょうか。


 漆黒の空に、口伝で伝えられたSAMA VEDAが響き渡り、沐浴し祈りを捧げるヒンドゥーの人たち。


 日の出のラーガは、1音1音の可能性をムーラダーラチャクラと共に深め、空とガンガーは少しづつ色彩を得る。


 komal Rが揺らいで現れるのを見計らって、太陽神Suryaが真っ赤な命と共に、全ての祈りを一手に受けとめる。


 光の国はこうして、音や祈り、神々とともに、新しい1日を迎える。



花岡泉さんは、Raga Nat Bhairavをバーンスリーで。タブラ奏者はAmitさん。緊張よりその瞬間を楽しんでいるようでした。この人はメンタルが強い!


林真理さんは、Raga Ahir Bhairavをバーンスリーで。この早朝演奏のために日本からインド滞在中も含めて、とても集中された準備を続けていました。自作曲はRaga Bhiaravをウクレレとタブラと共に。そのShivaのキールタン曲は地元の方々も一緒になって歌ってくださり、ワンネスな朝を迎えました。


紗奈衣さんは、Raga Bhairagiを古典スタイルでALAP独唱とタブラとの古典曲。自作曲は、Raga Bhairagiをギターとともに。紗奈衣さんは、日本で「ラーガで作るオリジナルソング」の第一人者の1人。そんな紗奈衣さんがラーガに古典式で正面から取り組み、また、オリジナルソングがインドでも心地よく響き渡った様子は、ひとしお感動的でした。


僕自身の演目は、Raga Lalit。またBhairavとは違った雰囲気の朝ラーガですね。僕も3年ぶりのインドでの早朝演奏。瞬間瞬間を楽しませていただきました。


グループ演奏のメンバーは、レレさん、タツヤさん、花さん、泉さん、紗奈衣さん、歩さん、香さん、Hirokoさん、gumiの9名とタブラ奏者のGauravさん。 日本でも奉納演奏や演奏会の時に、その時々のグループを組んでは、事前に個人練習を重ねて、現地で合わせリハをするって感じですが、今回は、インド滞在中ということもあって、時間の隙間にそういったことをしていましたが、皆さん、日頃からNADA YOGAや音楽に明け暮れている人たちなので、バッチリ準備して望むことができ、ステージ上では、緊張を越えて、皆さん、その神聖な場所、時間を心ゆくまで楽しんだのではないかと思います。デバシシ先生が作曲されたRaga Bhairagi古典曲と、今回、やむなく参加はできなかったtomomi* *さん作曲による「今ここに」の2曲を奉納させて頂きました。


このような宗教観とともに、地元の人たち根強くある文化行事に、私たちのような日本人が出演参加させていただけたことは、本当に奇跡的でした。


今回、このガンガーのほとりで、何日かの朝を迎えた仲間たちは何を感じたことでしょう。


仲間の音が、現地の方の音が、そして、時には自分の音が、この祈りの朝の一部となり、光や祈り、人々とともに一つとなる。


ガンガーには、数えきれない人たちの沐浴と祈りがともに流れている。


私たちは一体どこで何を奏でていたんだろう。


ある1日の1コマかもしれないが、その1コマ、瞬間瞬間の連続は数珠のように繋がりの中で、また螺旋となるでしょう。


また、その1コマを「私」が彩る日がきっと来る。


そうやって、ガンガーは「私」をまた迎えてくださる。



内にあなたが流れています。


また、仲間たちがここに呼ばれることを心から楽しみにしています。またともにYOGA LIFEを精進しよう!


今回、このような機会を1日のみならず、数日分も、滞在期間中に合わせて予定立ててくださった運営のSubah-e-Baranas、そして、間に入って日程調整をずっとしてくださっていたDevashish師匠、Ragini先生には心から感謝です、Thank you very much for giving the opportunity to play there to Devashish Guruji, Ragini Teacher.(直前の日程変更が、多々あり、本当に大変だった!笑)







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